頭ごなしに否定される(する)

「いや、ダメっしょ」

「無理むり!!」

「無いですね・・・」


一生懸命考えたアイディア

勇気を振り絞って口から出したメッセージ


声に出したところで、

話し終える前に頭ごなしに否定された(する)ことはありませんか?


私にもこんな経験があります。

ニューヨーク 州立大学時代のこと・・・

建築学部だったので、スタジオという授業があり、

各自プロジェクトを進めていく授業が、1コマ3時間が1週間に3回ありました。

スタジオのクラスでは、とにかく教授からの厳しい指導がメインで、

それが原因で、退学していく生徒もいれば、

ついていけずに単位をもらえない生徒もいました。


一晩でも二晩でも徹夜をして、プロジェクトに関する模型を作ったり、

アイディアをひねったり

図面を書いたり

アイディアを伝えるための絵を書いたり

エビデンスを拾ってきたり・・・・

努力は尽きないのです。


ある授業の直前、

私は特に緊張していました。

ひとりひとりの机に、教授がまわってきて、批評をしてくれるのです。

徹夜で丁寧に作った模型に、

わかりやすいように用意した図面。

準備万端でした。


教授は教室に入ってくるなり、

ダイレクトに私の机にきて、プロジェクトの説明を求めます。


準備したように、説明していくと・・・

途中で私の話しを遮り

「だめだめ、ぜんぜん無理」

「無理に決まってるでしょ、やり直しっ」

と二言だけで立ち上がり、

次の生徒の机に向かっていきました。


① 恥ずかしい(みんな見てたから)

② 努力が1ミリも評価されてない(良くも悪くも)

③ 結局どう改善したらいいのかわからない

 (やり直しって、何をやり直すんだ!?)

など、その場での私の「不満」は募るばかりですが、


振り返って考えてみると

A この教授の対応をみて、まわりの生徒はどう思ったでしょう

 → 尊敬できる?ついていきたいと思う?学びたいと思う?

B 生徒(私)に学ぶ機会を与えられた?


私自身、当時は①、②、③の不満・怒り・イライラ・悲しさしか感じられませんでした。

が、今大事に思うのは、AとB。


社会、組織、グループ、仲間の中で、

「頭ごなしに否定してくる人」がいたら、観察してみてください。

いい影響を作り出してた?与えてた?

周りの人が一歩引いた状態になった?


この大学時代の経験から、

自分がどんな人でありたいか、改めて考えます。

たとえ「それ間違ってる〜」と思っても、

それは私が持ってる色眼鏡でみているからこその反応に過ぎません。


話の内容、流れが何であれ、

「そう思った理由」を聞くようにします。

学びの場であっても、仕事の場であって、お

頭ごなしに否定するのは「その先の可能性がない」ように思います。

そして、人としても、どのような印象を相手に与えるかを考えると、

「否定をする」にしても、手段と場所を選びます。


ポイントは

・ 「なるほど、そう考えるんだね」と一旦受け止める

・ 自分がいつも正しいと思い込まない

・ 時には失敗することも必要と、器を大きく構える

・ 正解を伝えることが正しいとは限らない

など

こんなような、ちょっとした意識をもてると、

ポジティブで、成長ができ、次につなげることができるのではないかと思い、

実践する日々です。











Life Learning Book

アウェアネスコーチとして 日々学んでいる いろいろなことの覚え書き 『ライフ ラーニング ブック』

0コメント

  • 1000 / 1000